特定技能外国人支援|生活オリエンテーションの内容とは

特定技能外国人のための生活オリエンテーションとは、日本で快適に生活できるように問題なく労働ができるように必要な情報を提供するために行うオリエンテーションです。特定技能外国人を受け入れるためには、定められた支援や生活オリエンテーションを雇用企業や外国人に対して行わなければいけません。そこで、こちらの記事では特定技能外国人への支援「生活オリエンテーション」について詳しく紹介していきます。

特定技能外国人支援|生活オリエンテーションの内容とは

特定技能外国人支援の生活オリエンテーションはどんなことを行うかご存じでしょうか?
1号特定技能外国人を受け入れるためには、雇用企業や外国人に対して、定められた支援を行わなければいけません。
そこで、こちらの記事では特定技能外国人への支援について詳しく紹介していきます。
こちらの記事では、以下のような悩みを解決することができます。

・生活オリエンテーションとは?
・生活オリエンテーションはどのくらいの時間実施すればいいのか?
・生活オリエンテーションってどんなことを行うの?
・生活オリエンテーションはどのようにして行うの?

それでは、一つずつ見ていきましょう。
是非最後までご覧ください。

目次

  1. 特定技能外国人支援・生活オリエンテーションとは?
  2. オリエンテーションの具体的な内容
    1. 生活一般に関わる事項
    2. 国・地方自治体に対する手続き方法
    3. 相談・苦情に申し出る機関の連絡先
    4. 医療体制・機関に関する事項
    5. 防災・防犯、急病時の対処方法
    6. 法的保護に関する事項
  3. 生活オリエンテーションを行う方法
    1. 対面で生活オリエンテーションを行う
    2. ZOOMなどのオンラインで生活オリエンテーションを行う
    3. 動画視聴で生活オリエンテーションを行う
  4. まとめ

特定技能外国人支援・生活オリエンテーションとは?

特定技能外国人労働者のために必要なオリエンテーションとは、特定技能1号外国人労働者と呼ばれる人たちが日本で快適に生活できるように、問題なく労働ができるように必要な情報を提供するために行うオリエンテーションです。
簡単に説明すると、日本で生活する上でトラブルが起きないように、仕事や生活面でルールを事前に伝えることを指します。
急に違う国に来た場合、生活習慣や法律など、様々なことが自国と異なります。
そのため、正しい知識を付けた上で労働するためにも必ず必要になりますので、しっかり説明することが大切です。
生活オリエンテーションには様々なルールがあり、特定技能外国人の人が分かりやすい言葉で最低8時間以上行う必要があります
8時間未満の場合は、適正にオリエンテーションが実施されていないと判断されるため、認められないケースが多いです。
言語に関しては、日本語でも外国語でも問題はありません。
大切なのは、相手がしっかりと理解できる言語で話すことです。
実施後は「生活オリエンテーション確認書」の資料に特定技能外国人のサインと説明者のサインを記入し、出入国在留管理庁に提出する必要があります。
また、8時間以上のオリエンテーションが終了した後も、定期的に生活オリエンテーションを実施することが大切になります。
日本のことを8時間程度で全て学べるわけではありませんので、特定技能外国人にとってはとても難しいですよね!
では、ここからは特定技能外国人支援・生活オリエンテーションについてもっと掘り下げて紹介していきます。

オリエンテーションの具体的な内容

特定技能1号外国人に対する生活オリエンテーションの具体的な内容は法的に全て決まっています。
特定技能1号外国人向けに行われている、生活オリエンテーションの詳細を詳しく解説していきます。

生活一般に関わる支援

以下の説明や支援が必要です。

日本で生活する上必要な金融機関の利用方法

ATMでの引き出しや振り込みの方法、利用可能時間や手数料について説明します。
口座開設や閉鎖方法についても確認しておきましょう。
また、外国人労働者は母国に住む家族に送金するケースが多いので、海外への送金方法等についても説明してあげると丁寧です。

医療機関の利用方法

病院の受診方法や、会社や寮の近くの病院の確認や情報の共有をします。
病院に行くときには必ず健康保険証を持って行くこと、持っていない場合受診した当日は全額負担になることの説明も必要です。
アレルギーや宗教上の理由で治療に制限がある場合は医療機関に必ず伝える必要がることも説明します。

交通ルール

歩道を歩く時、自転車、オートバイ、自動車を運転するときのルールを細かく説明します。
具体的な内容は以下の通りです。

  1. 歩道や路側帯がない道路では歩行者が右側通行、車両は左側通行で基本的に自転車や自動車より歩行者が優先であること
  2. 自転車を使用する際、自転車損害賠償責任保険の加入が義務付けられている自治体もあるので、確認して、必要であれば加入することと加入方法
  3. 自動車、オートバイを運転するには必ず運転免許が必要であることと運転免許の取得方法
  4. 横断歩道や踏切の渡り方
  5. 信号機の青信号や赤信号の指示に従うこと

交通機関の利用方法

会社や寮からよく利用する電車やバスの交通手段の利用方法を説明します。
通勤で公共交通機関を使う場合は乗り方や行き方など細かい点まで説明してください。また通勤定期やSuicaなどの購入方法や利用方法の説明mの必要です。

生活ルールやマナー

ゴミの分別、出し方、収集の曜日、粗大ごみの捨て方など住んでいる地域のルールを説明しましょう。
また夜大声を出したり、騒いだりすると近所迷惑になること、街中では喫煙場所が決められていたり、歩きたばこを禁止している自治体もあるということも説明しましょう。

生活必需品の購入方法

会社や寮の近くにあるスーパーやコンビニ、薬局、家電量販店等がどこにあるのか、自動精算機の使い方など生活必需品の調達に困らないように説明しましょう。

災害情報の入手方法

災害が起きたときに最新情報を入手できるサイトやアプリを伝えておきましょう。
母国語で情報収集ができるサイトを共有することをおすすめします。

日本で違法となる行為の例

日本で違法となる行為や日本に持ち込んではいけないもの、所持していると違法となるものについて説明します。
母国では認められていても日本では認められていないというケースも多いので念には基本的なことでも細かく伝えることが大切です。

国・地方自治体に対する手続き方法

以下の説明や支援が必要です。

・雇用されている企業との契約や転入または転出届

・社会保障やマイナンバーなど手続き

・自転車の防犯登録の手続きなど

また、必要に応じて手続きする際に同行することがあります。

相談・苦情に申し出る機関の連絡先

支援してくれる担当者の名前や連絡先、相談また苦情の申し出先として、警察署や騒動基準監督署の連絡先を共有します。

医療体制・機関に関する事項

何かあった時のために、通訳サービスが提供されている病院や連絡先などを伝えます。
こちらの説明する際は、「生活一般に関わる事項」と一緒にまとめて説明すると効率が良いです。

防災・防犯、急病時の対処方法

万が一災害が起きた時のために、災害や試験から自分の身を守るための方法や、救急車、警察、消防の呼び方、連絡方法を説明します。

法的保護に関する事項

労働関係法令などで十分な知識を共有することで、特定技能外国人の人が自ら待遇が日本の法律的に問題がないか自分で判断ができるようにします。

これまで生活オリエンテーションで支援すべきことをご説明しましたが、これだけでも8時間だけじゃ全て頭に入りきりませんよね?
日本人からすると、当たり前なことでも、外国人からすると、初めて聞くような内容ばかりです。

さらに、外国人となると全ての日本語が理解できるわけじゃありませんので、できるだけ定期的に特定技能外国人支援のための生活オリエンテーションを行う必要があることが分かったと思います。
上記で紹介した項目は日本で生活する上でとても大切なことになりますので、外国人の人が全て理解できるようになるまで丁寧に説明、支援しなければいけません。

生活オリエンテーションを行う方法

特定技能外国人支援のための生活オリエンテーションはこれらの方法で行います。

・対面
・zoomなどによるオンライン
・動画視聴

基本的にはこの紹介した上記の方法で生活オリエンテーションを行います。
それぞれ簡単にご紹介します。

対面で生活オリエンテーションを行う

対面で生活オリエンテーションを行う場合は、1対1で行う場合と1対複数人で行う場合があります。
これは生活オリエンテーションを行う場所や主催者などによっても異なります。

ZOOMなどのオンラインで生活オリエンテーションを行う


second-16

zoomなどのオンラインで行う場合は基本的に複数人で行う場合が多いです。
しかし、操作がわからない人もいますので、わかりやすいマニュアルを作成するか、一度対面にて操作方法などを説明する必要があります。

動画視聴で生活オリエンテーションを行う

動画視聴で生活オリエンテーションを行う場合は、あらかじめ用意されている動画にて生活オリエンテーションを行います。
動画があればいつでもどこでも視聴することができますので、おすすめです。
しかし、動画の場合は日本語が分からない外国人の人は中々理解に苦しむ場合がありますので、その場合は他の方法で生活オリエンテーションを行うようにしましょう。

★まとめ

こちらの記事では、特定技能1号の外国人に対する支援、生活オリエンテーションの詳細などについてご説明してきました。

・特定技能外国人・生活オリエンテーションとは特定技能外国人労働者と呼ばれる人たちが日本で快適に生活できるように、問題なく労働ができるように必要な情報を提供するために行うオリエンテーション

・生活オリエンテーションの内容は法的に決まっている

・生活オリエンテーションは定期的に行われる

・生活オリエンテーションでは日本で生活する上で必要な情報を提供または支援する意味がある

・生活オリエンテーションは8時間以上

・生活オリエンテーションを行う方法は「対面」「zoomなどによるオンライン」「動画視聴」などで行われる

これらの情報が皆さんの役に立てれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。

お気軽にお問い合わせください

受け入れを検討されている企業の方

監理団体・登録支援機関・人材会社の方