【日本とはここが違う!】ミャンマーの文化
ミャンマーでは当たり前のことでも日本とは違う文化・習慣をこちらでご紹介いたします。受け入れ前にあらかじめ知っておくと、技能実習生ともコミュニケーションが取りやすくなりますので、ぜひご参考ください。
目次
日本とは違うミャンマーの文化・習慣
ミャンマー人の9割は敬虔な仏教徒
ミャンマーは仏教深い教えが根付いた文化のもと生活している人がほとんどです。“悪いことをしたら自分の来世が悪くなる。人に親切にすること、人のために何かをすることは当たり前”という考え方のため、ミャンマーでは犯罪が少なく治安が安定しています。ボランティアや寄付などに積極的に参加することも多いです。
また、ミャンマーでは朝晩お祈りをする習慣があります。実際に日本で働いている技能実習生も、写真を持参してお祈りしています。
ミャンマーの民族衣装「ロンジー」
民族衣装ロンジーは様々な種類の布を筒状に縫い、巻きスカートのように着用します。男性用は「パソー」、女性用は「タメイン」と呼んでいます。正装としてはもちろん日常的にも身に付けられており、薄手で通気性が良く、ミャンマーの気候に適した機能性を持ち合わせています。
ロンジーは各民族特有の柄や生地があり、たくさんのバリエーションがあります。
ミャンマーには挨拶の習慣がない
ミャンマー人には「こんにちは」「おはようございます」などの決まった挨拶が日常生活にはありません。「ミンガラ―バ」という挨拶がありますが、講習会などの公的な場所で用いる程度です。
日本では職場で「おはようございます」と挨拶しますが、ミャンマー人は無言で出勤するのが当たり前のこととされています。
友達同士で会った時は、挨拶代わりに「ご飯食べた?」と訊きあってから会話が始まります。目上の人に会った時は「お元気ですか?」など、目下の人から話題を振るのがミャンマーでは良いとされています。
挨拶を大切にする日本の文化とは大きく違うため、ミャンマー・ユニティでは技能実習生に挨拶の指導も行います。
ミャンマー人の名前には姓がない
日本人の名前と違う点として、ミャンマー人の名前には姓がなく、名前しかないことが挙げられます。例えば、アウン・サン・スー・チー氏のことを日本ではスーチーさんと書いていますが、ミャンマーでは失礼にあたります。全部で一つの名前なので、略すことはできません。
名前を呼ぶときはフルネームが基本ですが、仲の良い友達同士だと名前の一部で呼んだりします。
ミャンマーは揚げ物中心の食文化
食文化の面で日本と違う点は、ミャンマーはインドや中国などの隣国の影響を受けた料理が多く、味が濃い・脂っこいといった特徴があることです。ナンプラー、ニンニク、油、玉ねぎ、ナマズからの出汁などを使用して料理をするので、独特なにおいがします。
- モヒンガー
ミャンマーの代表的な料理で、まさにソウルフードです。米で出来た麺にナマズからとった出汁を使います。臭みはほとんどなく、さっぱりとした味わいです。基本的に朝ごはんとして食べられています。
- シャン・カオスエ
ミャンマー東部にある州「シャン」とミャンマー語で“麺”という意味がある「カオスエ」から名前が来ています。麺は米粉で出来ており、ベースはチキンスープとなっています。
- ヒン
ヒンはミャンマーのカレーで、実はミャンマーの家庭でよく食べられている、ポピュラーな料理です。インドカレーのようなスパイシーさはなく、油戻しという調理法で、玉ねぎとスパイスを炒めたものにお肉を入れ、油でコーティングされるまでじっくり煮ています。
また、家電製品を使用する習慣がないため、日本と生活パターンが大きく違う部分があります。例えば、冷蔵庫はミャンマーでの普及率が高くないため、食材の保存は外に置いておくことがほとんどです。衛生管理に対する教育も不十分なため、手洗いうがいや食材をフタやラップをして保存する習慣がありません。 しかし、スマートフォンの普及率は高く、ミャンマー人ほぼ全員が所有しています。
ミャンマー人にとって誕生日はお礼する日
誕生日の意味合いも日本とは違う点があります。日本では誕生日の人がお祝いしてもらうのが一般的ですが、ミャンマーではお礼をする習慣があります。もちろん、お祝いもしてもらいますが、誕生日の日に本人が寄付や献血などお世話になっている人にお礼をする日とされています。
ミャンマーにはない教育制度とは?
ミャンマーでは日本の「体育」や「部活」のような活動がありません。そのため、体の動かし方がイメージできない人が一部います。しかし、サッカーは国民からも人気があり、「セパタクロー」が世界的に見ても強いです。
また、「美術」や「音楽」の教育もカリキュラムに組み込んでいる学校は多くはないことが、教育制度の面で日本とは違う点です。
ミャンマーの主要交通機関は「バス」「タクシー」
ヤンゴン主要交通機関は「バス」「タクシー」です。郊外や地方都市は「原付バイク」で移動するのが主要となっています。
※ヤンゴンでは原則、原付バイクと自転車の運転が禁止されています。
ヤンゴンにおいても横断歩道や信号機が少なく、車の交通量が多いため、横断歩道や信号のない箇所で道の横断をすることがほとんどです。
ミャンマーでは安全性に対する取り組みがあまり行われていない
日本と違う点として安全性に対する意識の違いがあります。ミャンマーは日本のようにきっちりとした規則やルールがなく、安全性に対する意識もあまり高くありません。ヘルメットなしで竹の足場で仕事をするなどの光景がよく見られます。バイクに乗る時も、ヘルメットを着用している人はわずか半数ほどです。
日本より長い、ミャンマーの「雨季」
日本とは気候帯が違うミャンマーは、例年、5月中旬から11月中旬まで雨季となります。雨の降る時間帯は決まりがなく、一日に「ゲリラ豪雨」が数回あることもしばしば…。
日本の梅雨は1~2か月ほどなので、かなり長く感じます。
ミャンマーで注意すべきこと
ミャンマーでは子どもの頭を撫でるのはNG
日本では子どもを可愛がる時や褒める時に頭を撫でる習慣がありますが、ミャンマーではそういった習慣が一切ありません。日本と違う点として、ミャンマーでは体の一番高い位置にある頭を精霊が宿る場所とされているため、頭を触るのはタブーとされています。可愛がったり褒めたりするときは、言葉で伝えましょう。
ミャンマー人は人前で怒られ慣れていない
ミャンマーでは小さい頃から、怒られたり怒鳴られたりすることがなく育った人が多いため、大声を出されることに慣れていません。大声を出すことや自分の意見を主張しすぎることは良いこととされていないためです。
なので、注意する時などは大声を出すと驚いてしまうので、丁寧にどこがいけなかったのか説明してあげると素直に受け止めてくれます。また、でしゃばりすぎる、自慢する、放漫な態度も敬遠されるので注意が必要です。
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