入社後のコミュニケーションのキーワードは「共有」
入社後のコミュニケーションの
キーワードは『共有』
いよいよ外国人労働者が、未知の環境での仕事や生活に挑むことになります。彼らが安心して業務に取り組めるようにするための職場環境について、もうひとつお伝えしておきたいことがあります。それは社内のコミュニケーションの取り方です。日本人同士で通じる暗黙の了解が、外国人労働者には通じないことがあります。文化や言語の違いを超えて伝わることを期待するのは過度な要求です。伝えたいことや理解してほしいことがあれば、明確な言葉で伝え、相手と真摯に向き合い、情報などを共有していくことが肝要です。
共有レベルを高める工夫
外国人労働者の中には、初めて日本での就職を機に海外に出る人もいます。海外旅行とは異なり、就職に伴う移動は誰もが不安を感じるものです。そのような状況を理解し、外国人労働者に無理難題を押し付けないように配慮する姿勢が大切です。
入社後は、直属の上司や教育担当者だけでなく、周囲の人たちも積極的に外国人労働者とコミュニケーションをとり、彼らが抱える不安や疑問を払拭できるよう努めましょう。
初めて日本語を学ぶ外国人もいますが、わかりやすい言葉でコミュニケーションをとれば、相手も一生懸命理解しようと努めてくれます。
また、一方的なコミュニケーションではなく、相手が理解しているかを確認することも大切です。口頭での確認だけでなく、文書での確認も効果的です。配布物や掲示物には、外国人労働者の母国語も併記することで、共有レベルを上げることができます。
こうした共有レベルの向上は、仕事の効率化や生産性の向上にもつながります。ただし、この取り組みを現場だけに委ねるのではなく、会社全体でフォローすることが重要です。
会社が外国人労働者を雇用した以上、全体でサポートすることが、組織の円滑な運営につながります。
必要ならば通訳サポートも検討を
外国人労働者の入社後のサポートとして、通訳の活用はスムーズなコミュニケーションをとっていくための有効な手段です。仕事上では専門用語や敬語を使うことが一般的で、これらの言葉を理解することは業務遂行に不可欠です。しかし、これらの言語に慣れるには時間がかかりますし、専門用語や敬語の使用は日本人でさえ難しいのに、ましてや外国人労働者にそれを要求するのは酷な話です。特に、ビジネスシーンでは正確なコミュニケーションが求められるため、通訳の支援が役立ちます。
通訳は両言語を理解し、双方の意思を代弁するだけでなく、相手の意見や感情を正確に伝えてくれます。このように相互理解が深まれば、業務の効率化や生産性の向上、人間関係が円滑に進みます。さらに、通訳の存在により、外国人労働者の仕事上の問題やストレスが解決しやすくなり、心のケアもしやすくなります。
ただし、口頭でのコミュニケーションは誤解を招く可能性があるため、伝える内容は慎重に考えて、言語化していきましょう。言葉や表現の違いがコミュニケーションの質を左右することにもなるため、両者の認識のずれを埋めるためにも通訳の果たす役割は非常に重要です。
スマートフォンの翻訳アプリや手軽な翻訳機がたくさんありますが、人による翻訳とは異なり、その精度には大きな差があります。翻訳機はあらかじめプログラムされた単語やフレーズを元に翻訳を行うため、文脈に応じた適切な翻訳が得られない場合があります。
その結果、意図しない誤解や混乱を招くこともあります。特に、命や安全に関わる状況では、機械翻訳の限界が明らかで、重大な問題を引き起こす可能性があります。
一方、通訳者は状況や相手に応じて柔軟に対応し、理解しやすい言葉でコミュニケーションを円滑にします。彼らは双方の認識レベルに合わせて翻訳を調整し、相互理解を促進します。このような人間の介入による柔軟な対応が、通訳者の存在意義を大きくしています。
そこで弊社としての提案があります。通訳者の存在意義はわかったものの、通訳してくれる専門家とのつながりを持たない企業にとっては、どこでその適任者を探せばいいのか、通訳者探しが新たな課題になってしまうこともあります。そんなときには、まず弊社にご相談ください。弊社には、日本語とミャンマー語の通訳ができるスタッフ12名が在籍しています(2024年10月28日現在)。
首都圏をはじめ東北、関東、東海、関西、中国、九州とほぼ全国各地に常駐して、必要に応じて各エリアの通訳スタッフが、より正確かつ確実に伝えるためのサポートを行っています。そこではお客様のニーズに合わせて柔軟に対応し、通訳サポートの頻度や方法を調整して対応しています。お互いの意見交換のための定期的な面談や、通訳者の同席を希望する場合など、さまざまな要望にお応えすることが可能です。
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